エピローグ

世界の真ん中を歩く

2021-01-01から1年間の記事一覧

あとがきのような、はじまりのような

はたちになりました。 このブログのタイトルである「エピローグ」は、あるとき決定的に崩れたその後、つまり私の人生を指しているのですが、そろそろ席を立って映画館を出るときのようです。それでも私のエピローグが終わるわけではないのですが。 思えばora…

今年の夏あたりでただ生きていることが非常につらくなってしまい、そこから持ち直すにあたって、ただ生きていること、フラットに生命をつなぐことにそれなりに価値を見出した。まさか私が私自身に対して「生きてるだけで偉い」なんて思うようになるとは、去…

読書について①

読書という言葉が指し示すものは、敢えて言うなら二つあるのではないかと思うようになったのは割と最近で、それは俺のバイト先から去年の秋頃辞めていった俺の(おそらくここ数年でたった1人の)先輩が割とビジネス書や自己啓発本の類を多量読むことを「読書」と…

衝動で満たすこと

衝動が見当たらない。両手の中にも、フローリングの床にも、青い本棚にも、乾いた枕にも、最近はどこを探しても見当たらなかった。どこにいったんだろうなー。外に出てみることにする。とは言っても、それすら億劫になった。 高校生の時、学校から13キロく…

八月に立つ墓標

かつての俺は無邪気にも「作曲家兼ライターになりたい」と言った。先日親には「あんたライターになったらどうなの。昔文章書くオファーとかもらってたじゃない」と言われた。作曲家にしろライターにしろ、今の俺には無理だ。作曲家に関しては2020の紆余曲折…

髪のはなし

自分がジェンダー的に完全な男であるということに多少コンプレックスを持ち始めたのは、中1の頃だったと思う。おそらく「収穫の十二月」という作品の主人公にあこがれたんだと思う。「中性的」という概念を知り、自分がそれからかけ離れているということが、…